各種パッキン・ガスケットなどシールに関する情報を毎月1回ご提供していきます。

各種パッキン・ガスケットの専門商社、コタニ株式会社が、毎月一回シールに関する技術情報をご提供していきます。Oリングとは!?から始まり、材料・規格・シールの問題点等をわかりやすく解説しています。ぜひ参考になさってください。

今月の最新記事「その他のシール製品(組合せシール)(1)」

2017年2月1日発行  NO.03-36

新シール概論(2)その他のシール製品(組合せシール)(1)

以前にも一部紹介していましたが、組合せシールについて、もう少し詳しく説明いたします。

1. 構造
基本的には、運動用のシールで、主として往復動用に使用されるもので、摺動側に通常樹脂(PTFEが多いが、他の樹脂も含まれる)やウレタンゴムが使われる。次に弾性を発生させるために、固定側にゴムが用いられる。

図1 組合せシールの例
図1 組合せシールの例

図1では、固定側ではOリングを使用しているが、角リングや他の形状でもよい。
よくシールの構造図を見た場合ときに両方向性か一方向性のシールかを判断する場合、丁度シールの構造において中央部で切断して状態を見てください。このとき左右が対称形であれば、両側からの圧力に使えるシールとなり、主としてピストン用などが対象となります。図1では(f)のみが非対称となり、一方向性のシールしかできないことになります。このような基本的には、シールの構造を見た場合の重要な視点となりますので、ご参考にください。

しかし、別にロッドシールとして、両方向性のシールは使えないということでありませんので、注意ください。
ロッドシールは片側からの圧力で、他方は大気圧(外部側)ですので、一方向性のシールで十分であることはいうまでもありません。

なぜ、摺動側に樹脂などが多く使われるかは、ゴムと対比して、摩擦抵抗性や耐摩耗性のあるものが効果があるからです。典型的な材料では、PTFEがあります。基本的には、樹脂の中でも一番低摩擦であり、耐摩耗性も通常ゴムより良いためです。

特殊な材料として、各社のカタログなどから、ポリアミド樹脂であったり、超高密度ポリエチレン樹脂やウレタンゴムを使っている例はあります。
現在では、完全に解消されていますが、これら組合せシールの構造が原因で吹き抜け(blow-by)現象が発生したことがありました。
このために樹脂部の構造で、ノッチを設けて吹き抜けを防止しています。

図2 吹き抜け現象の原因
図2 吹き抜け現象の原因

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

以上の詳細はホームページに記載していますので、是非ご覧ください。
カタログや技術資料は、ご要求がございましたらお問い合わせページにご一報ください。

当記事にご意見や質問がございましたら、お問い合わせページまでご連絡ください。