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今月の最新記事「その他のシール製品(ブラダ)」

2016年9月1日発行  NO.03-31

新シール概論(2)その他のシール製品(ブラダ)

前号まで、ダイアフラムについて説明しまたが、よく似た性能を持つものを更に説明します。
アキュムレータに使用されるゴムの袋状のものをブラダと称します。
JIS B 8358 「油圧―ブラダ形アキュムレータ」があります。

もともとアキュムレータとは、ガス(大半は窒素ガスです)の圧縮性と液体の非圧縮性の性質を利用して作動油を蓄圧し、必要時に吐出し、油圧を調整するエネルギー蓄積器の一種です。
油圧システムにおいて、「油圧ポンプの補助」「油圧システムにおける効率的なエネルギー使用」「圧力保持」「油圧の脈動吸収」「配管内の衝撃吸収」などの重要な役割を持つものです。
図1で示しますが、窒素ガスと作動油との間に存在しているのが、ゴムで作られたブラダです。

図1 アキュムレータの作動
図1 アキュムレータの作動

図中の①ガス封入圧力、②最高作動油圧力③最低作動圧力の各々状態を示しています。
ブラダはこのような繰り返しによる変動を受けながら、シールしながら膨張し、かつ、圧縮を受けることになります。
JISの規格ではブラダのゴム特性では、引張試験、耐油性試験、耐寒性試験があります。
JISでは試験がありますが、特性値規定はありません。

その他、繰返し作動試験条件では
1)封入圧力は最高使用圧力の50%
2)作動油圧は封入圧力と最高使用圧力間(ただし、20MPa以下とする)
3)1)2)で繰返し回数105回以上の寿命を要求しています。
この試験では、ブラダの割れ、剥がれ、膨潤がないことを確認することが要求されています。

ブラダの形状には袋形が一般ですが、メーカによっては、繰返しを配慮して、袋で若干の折り返しを持っている場合もあります。
当該ゴム材料には、NBR、IIR、FKM、ECOなど使用される作動油や使用される温度により、使い分けされています。

以前にも説明しているかも知れませんが、通常のシールに使用されるゴムよりも、硬さも60程度が多く、伸び特性が500%位大きいものが、使われています。
変形を受けやすく、柔軟性が良く、ガスの透過性が少ないことが要求されています。この特性はダイアフラムとよく似ている性質です。

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

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