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冷凍機用冷媒関連について(1)

2013年10月1日発行  NO.02-62

新シール概論(62)(冷凍機用冷媒関連について)

1 まえがき

ご存知のように、1992年の地球サミット(国連環境開発会議)で採択された気候変動枠組条約の条約国により、温室効果ガス排出ガス削減策等を協議している会議のCOP会議では、会議を続ければ続けるほど難しく各国の思惑もあり、けっしてスムースな流れをしていない。

以前から言われている「オゾン破壊」と加えて「地球温暖化」は大きな問題であることは誰もが分かる話ですが、世界で連結して努力して改善が急務であることは必須事項でしょう。

さて、産業界でも特に冷凍機に使用される冷媒ガスについての大きな流れがありました。(少し、シールの直接の話から逸脱しますが、シールのゴム材料との関連もあり、ご勘弁下さい)

従来、冷凍空調機器の作動媒体として用いられていましたフロンに関しては、相当以前から環境問題から多くの規制が実施されてきました。

特定フロン:CFC(クロロフルオロカーボン)は1996年に全廃となりました。

その後、その代わりとしてオゾン破壊係数がCFC類より少ない指定フロン:HCFC類(ハイドロクロロフルオロカーボン)も漸次生産量を低減して、2020年には全廃となる見込みです。

オゾン層破壊元素である塩素を含まない冷媒である代替フロンHFC類(ハイドロフルオロカーボン)の開発が進み、先進国でいち早くカーエアコンではHFC-134aに変換され、またエアコンにはHFC類の混合冷媒であるR410AやR407Cが使用されています。(なお、RはRefrigerantの頭文字で、先ほどのHFC134aもR-134aとも呼ばれます)

しかしながら,これらのオゾン破壊係数(ODP)は少ないですが、これらの地球温暖化係数(GWP)が二酸化炭素に比べて数百以上と高いため、1997年にPFC(パーフルオロカーボン)やSF6(六フッ化硫黄)とともに、削減対象ガスに加えられました。

従って、今後は代替フロンも使用の削減が避けられない状況となりました。

NEDOではいち早く国のプロジェクトとして代替促進を進めていました。

まず、既存の使用可能なガスの見直しも進め、更に新冷媒の検討がされました。

EUにおいては、この面では常に世界の先頭に立ち、推進しており、先に自動車用エアコン用の冷媒について、段階的禁止を決定している。2011年1月から地球温暖化係数(GWP)150以上の温室効果を持つ冷媒をもつ冷媒の新型車への使用が禁止されました。これはGWP1300のHFC-134aの実質的禁止を意味しています。そのために自然冷媒である二酸化炭素と低GWP冷媒であるHFO-1234yfが期待されています。

しかし、二酸化炭素は国内でも早くから自動車会社で検討が続けてきましたが、種々の問題で未だ市場には出せていないのが、現状です。
(続く)

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