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ゴム製品の製造(2)

2014年4月1日発行  NO.03-02

新シール概論(1)ゴム製品の製造(2)

1) ベースゴム材料(続き)

また基本的には、ベースメーカはゴムの基本的な配合とか、特性とかを開示しています。
ゴムの配合の場合には、ゴムの世界特有な比率の決め方があります。
phr(per hundred rubber)(部)は、ゴム100に対して配合剤を何部入れるかを決めています。
次の例は、「JIS B 8671-油圧-作動油の標準エラストマーに対する適合性」で、FKMの配合を規定しています。

材料 質量
ふっ化ビニリデン、六ふっ化プロピレン(ベースゴム) 100
酸化マグネシウム 3.0
水酸化カルシウム 2.0
MTカーボンブラック 25.0
加硫促進剤:有機リン酸塩 0.44
架橋剤:ビスフェノールAT 1.35
合計 131.79

以上でお分かりのように、ベースゴムを100として、その他の配合剤をその部で決めています。
もし、1バッチ131.79kgのこのゴムを作ろうとすれば、ベースゴムを100kgで、例えばカーボンブラックは25kg入れることになります。
なお、配合材料については、漸次説明します。しかし、この規格でお分かりでしょうか、ベースゴムとカーボンブラックが圧倒的に多いのですが、他の加硫剤に関連する配合剤が如何に少ないかということです。

2)配合剤について

2.1)カーボンブラック:通常このカーボンブラックは補強剤と呼ばれるようにゴムにとっては、重要な配合剤です。
名の通り、黒色です。(通常、ゴムのイメージは黒色ですが、この黒色の主役がカーボンブラックなのです。)

カーボンブラックは、炭化水素を熱分解するか、不完全燃焼させるかよって製造しています。ゴム用に使用されているカーボンブラックはオイルファーネス法により生産されています。
ゴムの補強性に対して、重要になるのはこのカーボンブラックのアグリゲートの凝集構造、基本粒子の大きさ、表面性状です。
アグリゲートは、カーボンブラックの粒子どうしが融着し、ぶどう状につらなった凝集体を形成していることを示します。

図1 カーボンブラックの3つの基本特性(参考資料:ゴム用添加剤活用技術:工業調査会から)
図1 カーボンブラックの3つの基本特性
(参考資料:ゴム用添加剤活用技術:工業調査会から)

またカーボンブラックは、全てもゴムでも大きく補強できるわけではありません。
(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

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