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ゴム製品の製造(4)

2014年6月1日発行発行  NO.03-04

新シール概論(1)ゴム製品の製造(4)

2.2)加工助剤:加工助剤には、次の種類があります。

①可塑剤:ゴムポリマーの間に入り、潤滑の作用で、分子間の流動性を改善し、ゴムの加工性の向上と同時に加硫ゴムの柔軟性、弾性、耐屈曲性などに寄与します。ただし、良いことばかりではなく、ゴム材料との相溶性が悪いとゴム製品の表面ににじみ出ることもあります。
通常この現象をブリードといい、用途によっては、好ましいことではありません。これらの可塑剤には、鉱物油(プロセスオイルなどと呼ばれています)などが使用されますが、相溶性の悪いNBRではフタル酸エステル系などが使用されています。
特にNBRでは、低温性を重視する配合では、これら可塑剤を使用しています。

②素練促進剤:生ゴムで、一度分子量を低下させ、可塑性を加えて加工しやすくするために、ロールなどでゴムの絡み合った分子を切断する素練りと言う工程を安定化させるために、加える加工助剤が素練促進剤です。
芳香族のメルカブタンなどが使用されます。

2.3)充填剤:増量によってゴム製品のコストを低下させると同時に物性や加工性の向上に用いる配合剤です。
これらには、炭酸カルシウム(通常タンカルと呼ばれています)、クレーなどが代表的なものです。

2.4)軟化剤:前の可塑剤と類似ですが、やはり、ゴムに柔軟性を与えるのが、主とした目的の配合剤です。
ステアリン酸や、バルミチン酸のような高級脂肪酸、パインタールとプロセス油などもあります。

2.5)硬化剤:主として、ゴムの硬さを増すために、用いる配合剤です。主なものにフェノール樹脂、ハイスチレン樹脂などがあります。

2.6)加硫剤:ゴムがゴムである所以の特性を生み出すとメインの配合剤です。
これら加硫剤には多くの種類があり、ベースのゴムの種類にもより、使い分けされています。
主な加硫剤には、硫黄、有機硫黄化合物、有機過酸化物、金属酸化物、ポリアミンなどがあります。
また、加硫に関して、加硫剤単独の使用以外にも加硫時間を短縮したりして加硫物の品質を高める加硫助剤があります。
これらには、加硫促進剤、加硫促進助剤、スコーチ防止剤(早期の加硫防止)などがあり、いずれにしても、組合せの配合技術が生かされる世界です。
前にも述べましたが、この加硫剤の量として、非常に少量ですが、最重要な配合剤です。

2.7)老化防止剤:ゴム材料の耐候性を向上させるために用いる配合剤です。
主として、芳香族アミン類、フェノール類など多くありますが、案外選択が難しく、他の製品への移行性などに汚染することもあるなどの弊害があるためです。

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

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