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ゴム製品の製造(13)

2015年3月1日発行  NO.03-13

新シール概論(1)ゴム製品の製造(13)

12 検査工程(続き)

  1. 外観検査(続き) 最近では、カメラによる不良品のパターンを認識させて自動検査するなどの進歩もありますが、これらは数量の多い製品などに限定されています。
    時々話題になるのですが、拡大して判定する手段も講じていますが、2から3倍程度が利用されています。
    従来、この倍率であるとか照明の程度がどの程度が理想であるかと言うことをあまり論議されていませんでしたが、最近規定された規格には、提示されています。
    該当JISには、省略されていますが、元のISO 3601には、照明は最低37.2ルックスと記載されています。
    よくある話ですが、100倍で拡大して欠陥があるとのクレームがありますが、このような倍率で見ると大なり小なり見えます。シール類の外観検査では適合しないと思われます。
    また検査数量については、理想的には全数がよいのですが、やはりコストの面もあるので、品質が安定しているならば、通常抜き取りが一般的です。
  2. 特殊検査 製品によっては、特殊な検査を実施する場合があります。
    例えば、金属とゴムの加硫接着品の場合には、その接着性の確認が必要になります。しかし、外観からだけでは、その評価が困難ですので、製品のロットから抜き取り、試験します。
    通常、ゴムと金属(樹脂も同じ)との加硫接着品では、金属を脱脂処理後、乾燥してから、接着を塗布して、プレス時に、反応して、接着の効果が出てきます。
    その判定方法では、ゴムと金属との界面に切込みを入れて剥がします。
    その結果当然、破損しますが、その状態を検査することになります。
    良くない結果は、金属面、また接着層で破損する場合で、良く接着していれば、ゴム層内部での破断となります。
    ゴム層破壊という言葉が用いられます。
    他方、試験片を用いて、製品の製造と同一条件で作成されたもので、評価する方法もあります。
    (参考例 JIS K 6256-2 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-接着性の求め方-第2部:剛板の90°はく離強さ:これでは、実際の剥離強度を測定することになります。)
    またクレームなどの発生時には、サンプル品の保持が必要な場合もあります(自動車用途では、問題発生時の対応処置のため)。
    それ以外には、客先と契約した事項により、電気特性や色度合いなど、多肢にわたる場合があります。
    品質が重要であるため、ある程度のコストも配慮が必要ですが、メーカの責任範囲で顧客の満足度を高めることが更に重要になります。  (続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

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