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グランドパッキン(3)

2019年5月1日発行  NO.03-63

新シール概論(2)グランドパッキン(3)

1. グランドパッキンの分類と種類

  • 1) ブレードパッキン(続き)
    格子編みは、24本とか36本と糸数を多くして、その各糸を組みひもの内部を対角線状に通って編み上げられたもので、可撓性に富み、緻密性も良好なパッキンが得られます。また袋編みと違い、摺動面が摩耗してもバラバラにならない特徴があり、高速回転シールに適した編み方です。

    こうした組みひもだけでは、グランドパッキンに要求される特性を十分満たしていないので、一般にシール性を向上させる目的で、目地材や潤滑剤を含浸し、更に用途に応じた表面処理を施して使用されます。

  • 2) モールドパッキン
    モールドパッキン(成形パッキンとも呼ばれる)とは、金型や機械加工で所定の形状に成形されたものです。

    モールドパッキンは、ゴムコンパウンド、PTFE及び無機質材料(黒鉛、マイカ、クレーなど)などを混合した材料をリング状に金型成形したプラスチックパッキンと、膨張黒鉛テープを巻いて金型でリング状に成形した膨張黒鉛モールドパッキンと大別されます。

    プラスチックパッキンは、元来、粉末状の不定形のものであり、スタフィンボックスの中に詰め込み、グランド押さえを介して締め付けられ、パッキンを形成して始めてシール機能を持たせたものです。柔らかく、小さな締付力で容易に変形し、スタフィンボックスの空間にくまなく埋め込むことが出来ます。しかし、強度が小さく、弾力性にも乏しく、また粘土のように塑性変形することを知っておく必要があります。

    不定形のまま使用するのは、パッキン寸法に制約はないものの、使い勝手が悪く、詰め込み作業に手間と時間が掛かります。そこで、あらかじめ金型でスタフィンボックスに装着し易い形状と寸法に圧縮成形したものを使うようになった訳です。

    膨張黒鉛モールドパッキンも、プラスチックパッキンと同様に金型で成形して使用されます。膨張黒鉛は、高純度の天然黒鉛結晶を薬品で処理した後、高温で熱処理して結晶格子の層間が80倍以上にも膨れたフレーク状のものです。バインダを添加せず膨張した黒鉛粒子を連続的にロールで圧縮すると、柔軟性と弾力性を兼ね備えた黒鉛シートが得られます。これが膨張黒鉛シートです。

    比重が1g/cm3前後の膨張黒鉛シートを適当な幅に裁断してテープ状とし、これを円筒状に巻き、更に金型で比重が1.4 g/cm3程度になるまで圧縮すると継ぎ目なしのリング状パッキンが得られます。

    使用温度は-240℃の極低温から400℃の高温まで(酸化雰囲気中)、また不活性雰囲気中では、1650℃までと広く、液化水素、LNG,液化エチレンなどの極低温流体のシールから、600℃、24.5MPaの超臨界圧力火力発電の水蒸気ラインにも使用されています。

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

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