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グランドパッキン(4)

2019年6月1日発行  NO.03-64

新シール概論(2)グランドパッキン(4)

1. グランドパッキンの分類と種類

  • 2) モールドパッキン(続き)
    膨張黒鉛モールドパッキンの使用圧力も真空から43.1MPaの高圧領域までと広いが、材料自体は強度が小さく脆いため、強い締付力を与えると、グランド押さえの隙間からはみ出しが起こります。従って、一般的には、図3に示すようなはみ出し防止用スペーサーリングを上下両端に1リング以上組み合わせて使用することが望ましい。

    図3 膨張黒鉛モールドパッキンとスペーサーの組み合わせ例
    図3 膨張黒鉛モールドパッキンとスペーサーの組み合わせ例

    膨張黒鉛モールドパッキンは、緻密性と応力緩和特性(一種のクリープ)が小さいため、バルブ用パッキンに適している。特に、高温・高圧のガス流体シールに関しこのパッキンを凌駕するものはなく、漏れ量の管理の厳しい原子力弁に向いている。

    この材料は柔らかく脆いため、回転シールとして使用する場合、耐摩耗性に問題があります。しかし、潤滑油を使用できないドライシールにも利用されています。

  • 3) 金属パッキン(メタリックパッキン)
    グランドパッキンに金属材料として利用されているものは、軟質金属箔(鉛、鉛合金、銅、アルミニウム等)と金属繊維及び金属線などがあります。金属繊維として、ステンレス鋼(SUS316L,SUS304等)の4~22μmの細い撚りができるようになったから、シール材料として見直しされるようになりました。

    パッキンにするためには、金属箔の適当な硬さと厚さを選び、これに潤滑剤や減摩材(黒鉛や二硫化モリブデン等)を添加して縮らせ、角棒状に成形します。

    ブレードパッキンと比較すると、弾力性や柔軟性に欠け、シール性にも乏しいが、熱放散性や耐摩耗性に優れているため、高速回転シールや高圧プランジャシールに使用されている。

    今後も、金属パッキンを単独で使用する場合はなく、他の種類のパッキンと組み合わせ。相互の短所や欠点をカバーし。長所を利用して性能を最大限引き出せる使い方になっていきます。
    その他の課題として性能の優れた石綿の代替が急務事項となっています。
    各社ともアスベストフリーパッキンの開発がなされています。

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

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