各種パッキン・ガスケットなどシールに関する情報を毎月1回ご提供していきます。

グランドパッキン(5)

2019年7月1日発行  NO.03-65

新シール概論(2)グランドパッキン(5)

2. 設計上の注意及び使用上の注意(1)
どのように、各種グランドパッキンを使うに関しては、現在、グランドパッキンの構造、寸法及び特性を規定した規格がありません。
なお、JIS F 7102 「船舶機関部管系ガスケット及びパッキンの使用基準」には、パッキンの種類にグランドパッキンが一覧表で表示されているのと、弁棒(バルブ)の使用基準として、これらグランドパッキンの使用状態の圧力と温度が記載されていますが、その他設計上のことは、一切ありません。
従って、ユーザーが使用する場合には、シールメーカーのカタログを参考にするか、相談することが基本になります。
ここでは、一般的な設計上の注意事項を説明します。

(1) バルブ用に使用する場合

  • 1. スタフィンボックスの寸法
    ステム径に対し、パッキン幅が小さすぎると弾力性を有効に利用できず、又太いとスタフィンボックスの中に詰め込んだとき、内径側が盛り上がり、密度バランスが悪くなる。
    表2はステム径とパッキン幅を示したものです(ニチアス社のカタログから)。
    スタフィンボックスの深さは、パッキンのリング数により、決まりますが、一般的にパッキン数を6リング以上とする場合が多い。実質的にはリング数が3リング以下だとシール性にばらつきが多く、4リング数以上で少なくなるが、使用流体圧力でリング数決めているのが一般的です。(使用圧力が増えればパッキン数も多く組み込むのが良いとされています。)
    表2 ステム径とパッキン幅 単位:(mm)
    ステム径 パッキン幅
    ~ 10 3.2( 3.0)
    10 ~ 18 4.8( 5.0)
    18 ~ 25 6.4( 6.5)
    25 ~ 35 7.9( 8.0)
    35 ~ 50 9.5(10.0)
    50 ~ 70 11.1(11.0)または
    12.7(12.5、13.0)
    70 ~ 100 12.7(12.5、13.0)
    100 ~ 150 15.9(16.0)
    150 ~ 200 15.9(16.0)
    200 ~ 250 19
  • 2. ステムの表面仕上げ
    バルブが、ポンプと違って駆動軸の運動速度が遅く、また連続的な動きは自動調整弁などを除きほとんどない。従って、パッキンの摩耗頻度が少ないため、回転シールより粗くても良いと考えがちですが、漏れ許容量の小さいバルブでは、Ra0.4以下が良い。またガス体シールや膨張黒鉛モールドパッキンのような割れやすい材質のパッキンを使用する場合には、研磨仕上げにすることが望ましい。
  • 3. 締付圧力
    締付圧力は、パッキンの種類と使用圧力及び流体の種類により異なります。
    軟質ブレードパッキンは9.8MPa,潤滑油を含まないPTFE含浸タイプは19.6~24.5MPa、膨張黒鉛モールドパッキンは29.4~56.8MPaが一般です。

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

以上の詳細はホームページに記載していますので、是非ご覧ください。
カタログや技術資料は、ご要求がございましたらお問い合わせページにご一報ください。

当記事にご意見や質問がございましたら、お問い合わせページまでご連絡ください。

▲ページの先頭へ