各種パッキン・ガスケットなどシールに関する情報を毎月1回ご提供していきます。

グランドパッキン(6)

2019年8月1日発行  NO.03-66

新シール概論(2)グランドパッキン(6)

(1) バルブ用に使用する場合(続き)

  • 4. 増す締め
    グランドパッキンは種類にもよるが、応力緩和が大きい。特にブレードパッキンは大きく、運転温度までに上昇するとかなり締付ボルトのゆるみが生じるため、早めに増す締めすることが望ましい。
  • 5. 取替期間と保管期間
    パッキンの寿命を数値で表記するのは、非常に難しい。低圧蒸気に10年間も取り替えずに使えるものもあれば、400℃の蒸気でも毎年取り替えを必要とする箇所もあります。漏れが生じたとき、プラントを止めねばならないような重要な箇所では、1~2年で取り替えておくべきでしょう。なお、スペアパッキンの保管は、構成材料によるが、潤滑剤を多少なり含浸しているものは3年を目途に在庫品を取り替えることが望ましい。
  • 6. パッキンの装着
    バルブメーカーによるパッキン寸法の不統一性から、ひも状で購入し現場で切断して使う場合が多いと思うが、緊急の場合や数が少ない場合は別として、パッキン装着に要する時間はリング状パッキンを使用する場合と比較して2倍以上要し、決して経費の節減にはなりません。
    また、適当な長さの切れなったときには材料が無駄になります。特に高圧弁には必ずメーカーでリング状に成形したものを使用すべきです。
    高温・高圧用バルブパッキンの場合は、液状潤滑剤をほとんど含浸していないものが多い。従って、装着するときはパッキンの内径側にごく少量のグリースを塗布し、パッキンの初期なじみ性を向上させるとシール性も良くなります。
    リング成形されたパッキンは、1か所継目がありますので、バルブに装着するときは、切口を90~120°ずらし、重ならないように注意することが必要です。

(2)ポンプ用に使用する場合

  • 1. スタフィンボックスの寸法
    バルブに対し、回転ポンプに使用されるパッキンは多少太めのものが使用される。(表3に示す。ニチアス社のカタログから引用)
    表3 シャフト径とパッキン幅 単位:(mm)
    シャフト径 パッキン幅
    ~ 20 4.8( 5.0)
    20 ~ 35 6.4( 6.5)
    35 ~ 50 9.5(10.0)
    50 ~ 75 12.7(12.5、13.0)
    75 ~ 110 15.9(16.0)
    110 ~ 150 19.0
    150 ~ 200 22.2(22.0)
    200 ~ 25.4(25.0)

    スタフィンボックスの深さは、パッキンのリング数及びランタンリングの有無によって違ってくるが、ランタンリングがない場合は5~6リング入る寸法が一般的です。
    バルブ用パッキンと違って、回転用パッキンは柔らかく、締付力によっては30%前後も圧縮するものがあります。従って、グランド押さえの長さは2リング以上とバルブよりも長めに設定する必要があります。

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

以上の詳細はホームページに記載していますので、是非ご覧ください。
カタログや技術資料は、ご要求がございましたらお問い合わせページにご一報ください。

当記事にご意見や質問がございましたら、お問い合わせページまでご連絡ください。

▲ページの先頭へ