各種パッキン・ガスケットなどシールに関する情報を毎月1回ご提供していきます。

やさしいシールの基礎ガスケット編 ガスケットコラム(1)

2018年8月1日発行  

やさしいシールの基礎 ガスケット編を2018年5月に発行しました。これに関し伝えたいことを記述します。
シールに関してJIS規格では、JIS B0116-2015「パッキン及びガスケット用語」があります。ここでは、パッキン及びガスケットの種類及び名称に関する用語、並びにそれらに関する技術用語について規定されています。お客様からの引合いで「パッキン」という用語が頻繁に認められます。その内容を確認しますと、固定用シールのガスケットの場合が多くあります。シールメーカーの人間としては、パッキンとガスケットを明確に分けたい思いがあります。
JIS規格では、ガスケットは次の通り定義されています。フランジ継手などの静止部分(ドアのような開閉部を含む。)に用いるシールの総称。固定用シール又は静的シールともいう。
パッキンは、回転、往復運動などの運動部に用いるシールの総称であり、運動用シール又は動的シールともいう。
シールの定義も紹介しておきます。流体の漏れ又は外部からの異物の侵入を防止する機能又は部品。密封と同じ、又は密封するための部品。
このJIS規格には、参考として対応英語も示されており、用語の英文表記に困ったときは、おおいに役に立つと思います。

シールの始まり

記録に残っている物では、紀元前2000年頃のメソボタミア文明の古代バビロンがあります。ギリシアの歴史家ディオドロスが書き残した記録によると、ユーフラテス川の川底を横断するトンネルが建設され、そのトンネル壁はレンガが積まれアスファルトで防水処理されていました。アスファルトによる防水はその後長く使われ、特に地中海沿岸では造船に広く使用されました。シールが工業的に重要になったのは蒸気機関が発達した18世紀頃からです。蒸気機関は高温・高圧の方が高い熱効率なので、シールの性能が非常に重要になりました。

シール主要製品

1899年Klinger社: 石綿ジョイントシート発明
1912年Flexitallic社: うず巻形ガスケット発明
化学工業 1913年 アンモニア合成 [チリ硝石の輸入途絶(ドイツ) ] (高温高圧)→ 高圧用ガスケット
自動車・航空機産業(石油燃料) → 合成ゴムパッキン

シール製品は、明治以降、高級品のほとんどを輸入品に頼っていましたが、国内のシールメーカーは国産化に努めました。石綿ジョイントシートに関しては、T社が1931年国産1号を完成させました。うず巻形ガスケットに関しては、1952年にT社、V社共に販売開始しています。


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