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シール用ゴムの摩耗について(2)

2011年7月1日発行  NO.02-35

新シール概論(35)(特別号)

シール用ゴムの摩耗について(2)

JISの規格で決めているゴム摩耗試験について見ていきます。
代表としてアクロンゴム摩耗試験機を説明します。
構造は下図のとおりです。
アクロンゴム摩耗試験機の構造
図(JISK 6264-2規格から)

アクロン摩耗試験機は、試験片を取り付ける試験片取付け部分、試験片を摩耗させる摩耗材としての研磨輪、試験片を回転させる駆動装置、試験片と研磨輪の接触面に与える傾角の指示装置、研磨輪を試験片に規定の荷重(付加力)を押し付ける圧着装置、カウンタなどで構成しています。

アクロン摩耗試験機は、円盤上試験片の円周面を、規定の荷重で摩耗材の円周面上に押し付け、両者の回転軸に一定の角度を与え、回転する試験片と摩耗材との摩擦で試験片を摩耗させます。なお、回転ブラシは、試験中、試験片の摩耗面に回転しながら接触して、摩耗面を清掃します。

また研磨輪は、JIS R 6210に規定すると粒の材質:A、粒度:P36、結合度:P, 組織;7のビトリファイド研削といし(A36-P7-V)を用います。

JIS R 6210 ビトリファイド研削といし「アルミナ質研削材及び炭化けい素研削材を使用した研削といし」について規定しています。

試験条件:
試験片の回転速度:毎分75±5回又は毎分250±5回
試験片の付加力:
27N又は44.1Nのいずれか。他の条件もありますが、ある回数での試験片の摩耗量を測定します。

ここでお気づきのように、シール用ゴムの摩耗として、比較には使用できますが、実際のゴムシールが使用されている条件との関連性に関しては、ほとんどないと思います。

このため、前号で説明しましたような実際の使用条件に関連できるように試験機を作成して実施している状況は理解できるしょう。

また、固定用Oリングでも摩耗の現象が発生することの事象を補足しておきます。以前に固定用でも圧力脈動がある場合には、相手面の仕上げを運動用に要求している仕上げまでレベルをあげることが必要であることを説明しましたが、ある実験で確認したことを次号で述べます。シール用ゴム耐摩耗性が重要である点が理解しやすいと思います。 

(続く)

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