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用途

2020年2月1日発行  NO.03-72

新シール概論(2)特別号 ゴムの耐薬品性について(1)

今月号は、特別に多くの問い合わせのございましたシール用ゴムの耐薬品性について説明いたします。
当然、シールに用いられる密封すべきものには、気体、液体並びに固体(粉体)などがあります。それらに用いられるゴムにも使用条件により(温度、圧力、固定用や、運動用など)使用されるゴムも多くの種類があります。

問い合わせには、これら密封すべきものに対して、どのゴムが使えるのかとの適合性についてであります。
残念ながら市場に出ているすべての液体(ここでは一応限定しておきます)に対して対応するゴムの耐流体性(耐薬品性とします)のデータがあるとは言えません。
厳密に言えば、その薬品に対する適合性を確認してゴムを選定することになります。

ご存知だと思いますが、多くのシールメーカでは、ユーザの要求に応じてこれらの実験を実施して確認しています。
日本産業規格のJIS K 6258「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-耐液性の求め方」の適用範囲には、加硫ゴムを各種液体に浸せきし、浸せき前と浸せき後の寸法、質量、体積及び機械的性質の変化を測定することによって各種液体による影響(耐液性)を求める方法を規定しています。

しかし、一般にはデータとしては、多くの場合、ある温度において(実際には使用される最大温度で)の硬さ変化、引張強さ変化率、伸び変化率、体積変化率を求めるのが多いようです。
シールメーカではその結果に基づき、最適ゴムの種類を決定しています。

なお、最適であるか否かとの判断すべき基準はシールメーカにより、異なる場合がありますが、代表的に過去の実例から見た場合には表1に示す基準が一般的ですが、ただし、使用される条件により、更に厳しい基準すべき場合もあるので、参考にしてください。
あくまで、私案ですので、了解ください。

表1 ゴムの選定基準例
項目 基準値
硬さ変化(ポイント) +5~-5
引張り強さ変化率(%) -40以下
伸び変化率(%) -30以下
体積変化率(%) -2~+10
  • 条件(1) ゴムの最高使用温度
  • 条件(2) 浸せき時間 72時間

ユーザが使用する液体に対して、最適ゴムの選定をシールメーカに確認することになりますが、データがある場合にはすぐに決められますが、先ほど説明したように多くのコストの関係もあり、個々の液体に対するデータはない場合が圧倒的に多いと思われます。
最近では、海外や国内でのシールメーカが参考として、データが一覧表により、提示されていますので、チェックされると良いと思います。一覧表には薬品名とそれに対して最適ゴムの種類を示したものがあります。

(続く)

取扱い製品について

NKリング
ふっ素ゴムをふっ素樹脂で被覆した画期的なOリング
NKジョイントリング
英国NES社の誇るふっ素ゴムつなぎOリング
TESNIT
スロベニアDONIT TESNIT社製の高品質ジョイントシート
その他の各種シール製品

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